「RWBY 氷雪帝国」スマイルフェス2022 ステージオフィシャルレポート公開!
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2022年8月6日、東京・新宿住友ビル三角広場で開催されたグッドスマイルカンパニー主催スマイルフェス2022にて、TVアニメ『RWBY 氷雪帝国』のステージイベントが開催されました。 MCの鷲崎健さんの呼び込みで、オープニング主題歌「Beyond Selves」が流される会場へブレイク・ベラドンナ役の嶋村侑さんとヤン・シャオロン役の小清水亜美さん、アニメーション原案を務めた虚淵玄さん、シリーズ構成・脚本の冲方丁さんが登壇! 嶋村さんと小清水さんは、ブレイクとヤンの二人をイメージしたおそろいの蜂のアクセサリーをすかさずアピール!
まずは原作の魅力を語る出演者の皆さん。吹き替え版から数えることおよそ8年も『RWBY』に携わっている嶋村さんと小清水さんは、作品の魅力を「『好き』が詰まっているところ」と「個性的なキャラクターたち」と紹介。アメリカで作られたからこそのジョークのバランスも楽しいと語りました。また、虚淵さんは女の子が変形武器を使うことに触れ、「作り手の欲望が駄々洩れ」と作り手ならではの視点で分析。冲方さんは、原作アニメ監督のKerry Shawcrossさんから、「もうキャラクターを増やすのは止めてほしい!」と本人が言っているにも関わらずどんどんスタッフが増やしてくると聞いたと、活力に満ちた原作アニメの裏話を披露しました。
そんな原作アニメの内容を描いた『氷雪帝国』第1~3話。元々日本オリジナルの内容だけで構成する予定だったそうですが、「スピーディーに話を進めると、8話くらいで纏まることが分かった。なので、残りの尺で導入部分をやることになったんです」と、虚淵さんは本家の呼び水となるべくVolume 1の内容が描かれた本作の経緯を明かしました。
またゼロから『RWBY』に出演することになったことに対して、キャストのお二人はやはり原作アニメとの 対比が頭の中にあったそう。嶋村さんは「ブレイクが色っぽくなったり、ルビーの可愛さが目立ったりするようになった」、小清水さんは「Volume 1の吹き替えからかなり時間が経ちましたが、何年も(ヤンを)演じた状態でまたゼロから関係値を刻める嬉しさがありました」と『氷雪帝国』の印象を語りました。
『氷雪帝国』第4話からは日本オリジナルのストーリーが進行中。ナイトメアに取り憑かれ、夢に囚われたワイスを救うべく、ルビーたちは彼女の夢の中へ侵入します。この内容になった理由を伺うと、虚淵さんは「原作アニメでチームRWBYがバラバラになった頃(Volume 4)にオファーがあったので、問題が長い間 解決しなさそうなキャラクターの外伝をやりたかったんです」とワイスの物語になった理由を明かしました。
気になるオリジナルキャラクターのシオン・ザイデンについては、まずRooster Teeth Productions側から新キャラクターの要望があったそう。そのため、「日本のコンテンツには中性的なキャラクターが多いので、その方向性で考えました」と虚淵さんが着想の原点を語りました。また、シオン役・七海ひろきさんのキャスティングは虚淵さんの推薦があったとのこと。虚淵さんが原作を務めた作品に出演した七海さんの中性的な 演技が印象に残っていたそうで、「ダンディな女声ができる方なので」と推薦意図を明かしました。
そして話題は、チームRWBYのキャラクターたちの『氷雪帝国』での印象へ。ビデオコメントを寄せた 早見沙織さんは、大きいゴーグルと斜めに掛けたバックパックがキュートなルビー・ローズについて「スポーティーな印象で、ルビーの活発な様子にぴったり!」と絶賛! 自身が務めるエンディング主題歌のお話の ほか、ステージ上の出演者の皆さんへエールを送りました。
続いて、ステージでは『氷雪帝国』でフィーチャーされるワイス・シュニーの話に。小清水さんは「ワイスにはかっこいいお姉ちゃんがいるので、憧れが反映されていそう」と指摘しました。嶋村さんは演じるブレイク・ベラドンナに関して、「口数は少ないけれど熱い闘志を秘めている女の子」と紹介。コスチュームについても「ワイスの戸惑いがみえる」としながら、リボンや猫耳があることを受けて、「でも拒絶はしていない、ブレイクの事をおもってくれているのがわかる」と感じたそうです。小清水さんは演じるヤン・シャオロンを「グーパンで戦うルビーのお姉ちゃんです」とバッサリ。「ヤンの声がでかすぎるというリテイクが多かったです(笑)」とアフレコ現場での珍エピソードを告白する場面もありました。
続いて、第6話以降の展開について質問が飛び出すと、冲方さんが「ジョーンが活躍する」と回答。そして「ペニーがもう一回出てくる」とファンには嬉しい展開も明かしました。小清水さんがスライド上に現れた悪そうな表情を浮かべるワイスに触れると、虚淵さんは「根がいい子なので、こういう目つきになってくれないんですよ。これはこれでニーズがあると信じています」と『氷雪帝国』ならではのキャラの表情にも注目してほしいと語りました。
その後、フィギュア情報の告知コーナーに入ると、嶋村さんと小清水さんは机の上に並べられた「POP UP PARADE」の四体の原型に夢中に。小清水さんは「髪の毛の躍動感とか布の感じがめちゃくちゃ細かい!」と絶賛。その上で、「早く塗装されたものを見たい!」と待ち遠しさを露にしました。嶋村さん・小清水さん・鷲崎さんは裏側からもフィギュアを確認して、「どの角度から見ても楽しめるようになっている!」と感嘆の声を上げました。ステージで初解禁のキャラクターデザイン・総作画監督の杉山延寛さん描き下ろしイラストによる1/7サイズのスケールフィギュアをはじめ、8月24日(水)からのローソングッズ展開等多くのグッズも同時に告知。嶋村さんは「原作吹き替えの当時にはこんなにグッズがなかったので嬉しい!」と感激した様子でした。
折り返しに向かう「RWBY 氷雪帝国」。嶋村さんは「チームRWBYやチームJNPRの絆をはじめ、観たかったところが描かれていきますので楽しみにしていただきたいです」と視聴者に呼びかけました。
小清水さんは「『氷雪帝国』は日本らしい目の感情表現が大好きなので、注目してください」と見どころをアピール。
虚淵さんはトークイベント中の嶋村さん・小清水さんの様子に触れ、「間近でいちゃつくヤンとブレイクが拝見できて嬉しかったです」と笑みを浮かべました。冲方さんは「グッスマさんのイベントに初めて参加させていただいたので、こんなに告知が多いのか」と驚きの表情を見せつつ、「まだ『氷雪帝国』は折り返していないので、ぜひ続きをお楽しみください」と締めました。
『RWBY 氷雪帝国』ステージを見て、今後の展開がさらに気になった視聴者も多いはず。ステージの熱気冷めやらぬまま、トークイベントは終了しました。なお、本ステージの様子はYouTube「GoodSmileChannel」(URL:https://youtu.be/awJgIdFd7xg)にて9月9日(土)16:59までの期間限定でアーカイブ配信中! 是非、皆様の生のリアクションを映像でもお楽しみください!
文=太田祥暉(TARKUS)